ボイストレーニングを受ける人のほとんどが「歌が上手くなりたい」と思っています。
しかし、その全員が同じように成長するわけではありません。

もちろん生まれ持った才能やセンスも影響しますが、それ以外にも上達が早い人には共通点があります。
それは「意欲」です。

レッスンで学び「自主練習」で定着

ボイトレの価値

ボイストレーニングのレッスンでは、正しい発声方法や呼吸法など様々なテクニックを学べます。
プロの指導者が一人ひとりの特性に応じてアドバイスをくれるので、効率的な学習が可能です。

レッスン中に、自分の歌声が改善されるので、その場で成長を感じられるでしょう。

「成長=定着」ではない

しかし、その場で歌声が改善されたからといって「身についた」わけではありません
人間の脳や身体は、新しい動きはすぐに忘れてしまいます。
同じことを何度も繰り返すことで、初めて「自然な動き」として定着するのです。

レッスン内容を自然と発揮できるようになるには、時間と反復が欠かせません。
自主練習で習ったことを繰り返し、脳だけではなく身体にも覚え込ませていきましょう。

自主練習の質が「成長スピード」を決める

自分の歌声を客観視する

自主練習の最も大切な目的は、レッスンで学んだものを「自分のものにする」ことです。
この時に、ぜひ自分の声を録音して客観的に聞き返すようにしてください。

歌っている感覚と客観的に聞いたときの自分の歌声は、印象が異なります。
録音を聞いた方が、発声バランス音程リズムのズレを把握しやすいでしょう。
「自分の歌声を聴く力」が育ってくると、成長スピードはグッと上がります。

もし録音を聞いて「この部分がうまくいっていない」という点が具体的にわかれば、そこを重点的に練習してみましょう。
もし、うまくいかなければ、次のレッスンの時に、ボイストレーナーに相談すると良いでしょう。
きっと最適な解決策を提案してくれるはずです。

メモに書きとめる

録音だけでなく、ノートに練習内容や課題、解決策などを記録するのも有効です。
「うまくいったとき」と「失敗したとき」の違いや感覚を書き留めることで、次第に自分の発声の傾向がわかってきます。

ノートに書き留めれば、大切な感覚や情報を忘れてしまうこともありません。
自分の成長過程を振り返ることもできるので、モチベーションを保つ助けともなるでしょう。

「意欲」がある人の特徴

研究熱心である

意欲的な人は、最も効果的な練習方法を探し出そうとします。
レッスンで教わったことだけを練習するのではなく、より深く考えます。

例えば、教わった練習方法が「何のために」「どういう効果を期待して」おこなわれるのか、具体的かつ理論的に考えてみましょう。
それだけでも、歌唱力アップのための「新しい答え」が何か見つかるかもしれません。

練習内容の真の意図まで理解した方が、成長スピードが速くなるのは当然です。

歌を楽しんでいる

意欲的な人のほとんどは、歌の練習自体をとても楽しんでいます。
練習が楽しければ、練習に費やす時間も自然と増えて、上達も速くなります。

音階練習や地道な練習だけではつまらないという人は、自分の好きな曲を使って練習するのも1つの手でしょう。
ぜひモチベーションを保てる練習方法を自分で見つけて、練習を習慣化してください。

練習を「義務」と感じるのか「娯楽」と感じるのかで、得られる成果は大きく変わります。

自主練習を継続するコツ

小さな目標を設定する

自主練習を習慣化できない人は、ぜひ小さな目標を設定してください。
「今日は高音練習を10分間する」「今日は腹式呼吸を意識して歌う」など、小さな目標を設定することで、練習に意味が生まれ、達成感も出やすくなります。

小さな達成感の積み重ねがモチベーションにつながり、練習を継続しやすくなるでしょう。

成果を定期的に振り返る

自主練習の成果を定期的に振り返ることもオススメです。
定期的に自分の歌声を録音して、音源を聞き返してみましょう。
きっと、上達した点や、なかなか解決しない点が見つかるはずです。

それを次の練習に活かして改善を繰り返していけば、成果が上がりやすくなります。
練習をする明確な理由も発見できるので、練習も楽しくなるでしょう。

まとめ:意欲が「成長スピード」をアップさせる鍵

本気で歌唱力をアップさせたいのであれば、レッスンで学んだテクニックや知識を「自分のものにする」ことが大切です。
意欲がある人ほど、それを実践でき、歌唱力アップにつなげています。

ぜひ、歌が大好きな皆さんも「意欲」を持って自主練習を習慣化させて、歌唱力アップを実現させてください。

Follow me!